人間眼、怨霊眼に見えていた世界を表現。 人間は、すべて見えていたが見落とし、怨霊は、唯一見えた耳を千切り落とす。 命を落とさずに済んだ彼の琵琶の評判は上がり、「耳なし芳一」と呼ばれた。
『星』シリーズ第3弾です。 別の作品制作中に生まれた『バラ』と組み合わせました。 時間をかけることで王子さまにとって、唯一のものとなった『バラ』。 あなたにとって、そんな存在は何ですか?
およぐひとのからだはななめにのびる、 二本の手はながくそろへてひきのばされる、 およぐひとの心臓こころはくらげのやうにすきとほる、 およぐひとの瞳めはつりがねのひびきをききつつ、 およぐひとのたましひは水みづのうへの月つきをみる。 「およぐひと」 萩原朔太郎
それはただ移ろい流れる水蒸気なのに、人は勝手にたとえて見たり、行手を遮る影と感じたり、人生までも重ねたりする。そんな多面性を文字で表したいと試みたが、雲のイリュージョンに翻弄させられるばかりであった。
十五夜には月を愛でる。人工衛星のおかげで表面が穴ぼこだらけと知ってしまった今も、わたしたちは月見を楽しむ。 満ち欠けを繰り返しながらやっと迎えた十五夜には、やはりウサギに眺ねてもらいたい。
新芽が出てくると古く傷んだ葉を切っていく 切ると新芽が成長する 26年間共に過ごしているケンチャヤシの木 この木の成長をずっと見ている 植物の生命力Powerを感じる 私は太陽を当て水を与えるだけ いつまでも強く。。。
一日を「黒•白」の色で例えようと思い黒と白の曲線を頭の中では考えて書いてみました。 高校の時に見たジョアン•ミロの「ジョアン•ミロへのオマ-ジュ」が一番好きな作品でイメ-ジしました。
『神』の語源の一説としての『火水(かみ)』について、部首の『烈火(連火)』と『さんずい』のそれぞれを『火』と『水』のモチーフとして、『火』と『水』が対峙する流れとして表現してみました。
え?あ!ふむふむ。 何が、書かれているかではない。 何が見えるか。 見えないコトが見えたトキ、アート思考が覚醒する。 「なにもなにも、ちひさきものはいとうつくし」~『枕草子』
雪よ。きれいに払って清めるという意味があるのなら、今すぐ人間の心を清めておくれ。
漢字の成立ちを考えるとき、表意文字はパーツを組み合わせて出来ていることがわかります。
雨冠の下の部分は『彗ほおき』という文字です。
人々が平和に過ごせるようにと、願いを込めて制作しました。
沢山の沢山の事を忘れてしまった95歳の母ですが、その穏やかで優しい笑顔にいつも癒やされています。
その思いを重ねた『忘』は(心を亡くすのではなく)ほんのり滲ませ、点と線の偶然性で心の部分を明るく仕上げることができました。
古来より日本人の自然への畏敬の念も込められ、厄を払うのに相応しい風神雷神を意識して表現してみました。 雨を降らせ豊穣をもたらす・悪を払い成功を掴む・自然災害から守ってくれるそう。 平和な世の中になりますように。
MEMBER'S
EXHIBITION
宮村弦トーキョースタジオでは、
月2回の隔週ペースで教室を開催し、
初学者から経験者まで、
経験を問わず、共に学びながら、
書の魅力に触れています。
本展は、そのメンバーたちによる発表の場です。
それぞれの日々を映し、
暮しの折々を飾る「書」をどうぞご高覧ください。