

『星』シリーズ第5弾です。
朔は新月、弦は半月、望は満月のこと。
今回は、平面作品に加え、それぞれの月をイメージした抽象作品を布に貼り、バッグに仕立てることで、立体への展開にも挑戦しました。

オクタビオ・パス『風、水、石』に着想を得て。
水は石を貫き、風は水を散らし、石は風を止める。
風は石を彫り、石は水の杯となり、水は逃げて風となる。
一つは他であり、そして何者でもない。

いつの頃からか秋の短さが気がかりになってきた。残暑が長引く夏と律儀にやってくる冬の間で秋は年々短くなってきているような…
シックな自然の色に艶やかな実り色が美しく映える風景がもう少し長く楽しめますように。

掌からこぼれる砂のように記憶は形を保てない。
けれど、その指先に残る感触が確かに生きた証。
いのちの儚さと確かさが、
ただそこにある。

出雲のかみさま ありがとう
羊水のようなぬくもりと
ガラスのバトンで
いのちをつなぐ
透明な存在を 音と香りで感じ
色つきの未来が やさしくほほえむ
『書』はかみさまと遊ぶ芸道

降りやまぬ嵐を耐え抜いた先に、天は報いの虹を架ける。辛酸を嘗める道のりこそが、その後の景色の鮮やかさを深める源泉。試練の先に真の輝きがある。その輝きを虹という文字を抽象化し表現した。

記憶は糸のように繋がり、時に途切れ、絡み合い、そしてほどけていく。
「糸」の文字構造と意味に着目し、連綿の筆致で記憶の流れを描きました。
揺らぎの中にある記憶の美しさを見つめています。
自作の和紙を重ね、断片的な記憶があふれる美しさを描きました。

「門を閉じても月の明かりがもれる“スキ間”」の様子を表現。
空間的なスキ間・時間的なスキ間・人間関係のスキ間、幅広い意味を持ち、奥深く大切な間(ま)と考えられる。
とらえきれず、探求はつづく・・・

混沌とした現代社会に存在するさまざまな問題を「渦」として捉えました。
古代文明において、渦は再生の循環を象徴するとされ、また幸運を巻き込む幸運のモチーフとも考えられています。
その象徴的なイメージを大切にし、漢字「渦」の造形をもとに、渦巻く様子を表現しました。
※画像右

躍動の軌跡Ⅰ 起点
躍動の軌跡Ⅱ 上昇気流
躍動の軌跡Ⅲ 未来へ
「躍動の軌跡」は、内なる生命が放つエネルギーを表現しています。
静と動、偶然と意図の交錯の中に
人の歩みと時の息づかいが宿る
「起点」から放たれた一滴の墨が
「上昇気流」とともに舞い上がり
やがて「未来へ」と続く軌跡を刻む

紅〜2025〜(雨にけぶる紅)
加賀百万石の雨の紅殻(べんがら)格子の街並みをイメージして
紅〜2025〜(人生に寄り添う紅)
人生の節目(誕生・お宮参り・七五三・結婚・還暦‥)に欠かせないお祝いの紅をイメージして

蝶々を捕まえたければ、美しいお庭を作りましょう…。今年はこの詩からヒントを得て作品作りをしました。普段から優しい前向きな気持ちで、幸せを引き寄せたいものです。puaはハワイ語で「花」の意味。

この春97歳の母が父のもとへ旅立ちました。
寂しさの中、今在る私をこの世に生み慈しみ育ててくれた父母の恩に感謝し、書にしたためて。
(お着物が大好きだった母の一枚と共に)
MEMBER'S
EXHIBITION
宮村弦トーキョースタジオでは、
月2回の隔週ペースで教室を開催し、
初学者から経験者まで、
経験を問わず、共に学びながら、
書の魅力に触れています。
本展は、そのメンバーたちによる発表の場です。
それぞれの日々を映し、
暮しの折々を飾る「書」をどうぞご高覧ください。